転校先が公立の小中学校の場合、手続きさえ行えば、転居先の学区内の学校に通学できます。
しかし、転校先を私立の小中学校を希望する場合、入試か編入試験を受験しなければなりません。
高校は私立・公立に関わらず、入試か編入試験を受けます。
転校先を公立小中学校とする場合の転校手続き
引越前の手続き
役所での手続き
役所に転出届を提出すると、小中学生がいる家庭には、次の書類が渡されます。
- 転出学通知書
旧居の学校での手続き
引越前に、在学している学校に連絡・手続きをします。
手続きの際、上記の役所から受け取った「転出学通知書」を学校に提出します。
また、学校からは次の書類が渡されます。
- 在学証明書
- 教科書給与証明書
- 転校届
せっかく学校に出向いて手続きするので、質問があったら学校の事務員に聞くと、いろいろ教えてくれます。
上記の4点セットを持って引越す
上記のように役所と学校で手続すると、転出学通知書、在学証明書、教科書給与証明書、転校届の4点の書類が集まります。
引越後に、それら4点セットを使って手続するので、紛失しないように注意します。
引越後の手続き
役所での手続き
引越先の役所に転入届を提出すると、家族に小中学生がいると、次の書類を渡されます。
- 転入学通知書
新居の学校での手続き
これから通学する学校に連絡・手続きをします。
その際、上記の「転入学通知書」と4点セット(在学証明書、教科書給与証明書、転校届、転出学通知書)を持参して手続します。
転校先に私立小中学校か高等学校を希望する場合、入試か編入試験が必要
入学に試験を課している学校に転校したい場合、受験が必要です。
年次の途中の引越しであれば、編入試験になりますが、入学希望の学校に欠員がなければ編入試験自体が実施されません。
また、運よく受験できたとしても合格できる保障はありません。
引越に起因する受験に価値があるかどうか
というのも、受験生には地元の子供達も含まれるでしょうから、競争倍率が上がってしまう可能性があるからです。
それでも合格したいあまり、ランクを下げて受験することは避けた方がよいかもしれません。
ここに、転居の難しさがあります。
小中学生なら公立校に転校させ、高校生なら旧居近くに親戚など身を寄せる場所があればそこから同じ高校に通学させた方がいい場合があります。
保育園の転園手続き
転園というより、入園になります。
引越先の役場に転入届を提出する際に、保育園への通園を希望すると、相談に乗ってくれます。
保育園に直接行くよりも、役所で聞いた方が効率が高いように思われます。
定員に空きがあればすぐに教えてくれますし、その時にない場合にはどのようにすればよいかを教えてくれます。
引越先にもよりますが、保育園に入園するには待たされることを覚悟していた方がよいかもしれません。
なお、空きがあり、通園を希望する場合、該当の保育園に行って入園手続きをします。
手続きは、通常の入園手続きと同様で、在職証明書や収入証明書などが必要になります。
幼稚園の転園手続き
幼稚園も転園というより、入園になります。
年度途中からの入園になると、幼稚園によりますが、定員に空きがあり、尚且つテストや面接に合格する必要があると思われます。
その他、塾や習い事
子供に塾や習い事をさせている場合、退塾届などを行います。
契約書や約款に基づいて手続きが行われますし、学費が口座引き落としの場合もあるので、早めに手続きを済ませます。
また、転居先にも同様の塾や教室があるか、調べる必要が出てきます。
このサイトの途中ページから見た方は、下の「引越手順総まとめ」のページをまず最初に御覧下さい。
転居先を決めてから引越終了まで、順序よくスムーズに終わらせる計画的行動のコツ 引越は大きなイベントです。 そう頻繁に引っ越さないので、なおさらですね。 普段考えることもない手続は細かいので、件数が多くなり、しかもやる順番が決まっているものが[…]
なお、次の記事は、以下です。
この記事は、旧居から転出する前に、主にライフラインの手続きについて記述します。 特に電気・ガス・水道については、手続きが遅れると、旧居の使用しない基本料金が徴収されたり、新居ですぐに使用できなかったりする場合があるので、忘れないよう注意が必[…]